防草シートを敷いているが雑草の勢いがすごいのでその対策と、駐車場をかねたリガーデンを希望されてました。

雨水の勾配と、重機搬入、生コン車搬入などの諸問題もクリアし、工事に入りました。

蔵の似合う渋いデザインもいれました。

コンクリを新規に打設するため、玄関前コンクリ解体。

大きい石が出現！前工事者を少し恨む・・（笑）

コンクリ厚は10㎝を確保したいが、無理。

石も大きくかつ、重機も入らない。

写真の上の方に少し見えるが、フード室があり、そこは乱形石貼りになっています！

そう、石貼りをデザイン的に貼るデザインにするれば、違和感ないし、玄関前だし。

と、いうことで、施主様に連絡し、ＯＫもらう。

予想外なことがおきるリガーデンは対応が難しいこともあり嫌がる人もいますが、私は逆に楽しいと思ってしまいます（変態的？）。契約前の見積もりや図面に現れないところでもありますし、腕（技術）が試されるところでもあります。

また、それに対応してくれる職人もいることも心強いです。

重機が入るエリアはガシガシと。

土に埋まって見えなかった配管がでてきました。

ベテラン職人は何かを感じたのか、経験なのか、壊さず無事に掘削を進めてくれました。

さきほどのエリアの乱形貼りスタート。

乱形貼りはある程度のルールがありますが、後は職人のセンス。他の会社さんでも乱形貼りをご希望される方は施工例を見せてもらった方が後悔ありません。

弊社ですと、私の好みの乱形貼りというのがありまして。。。

長年私の好みを幾度と職人に言って、私の好みを習得してくれました。今は、何も言わなくてよくなった職人に感謝です。

だいぶ飛びますが、乱形貼りの完成形です。

色のバランスや形など、よいですねえ。

距離が長いので、自然石のアプローチをつけました。

お写楽のフォレストペイビングです。

自然石の色のばらつきと大きさのばらつきで変化をつけてます。

真ん中に砕石みたいなエリアがあると思います。

これ、水はけ用のオコシコンという素材です。

固まる砕石みたいなコンクリに近い素材です。

固い雷おこしをイメージするとわかりやすいですね。

設計意図としては、道路からの勾配があまりとれないため、念のために排水エリアを設けました。

側溝+グレーチングと比較しこちらの方が価格が抑えられました。

またまた問題というか、測量から事前にわかっていたことなので、設計に入れた箇所です。

既存のコンクリの勾配が甘く、かつ住宅基礎のレベルも決まっていましたので、排水目的でオコシコンにした箇所です。

インスタにも上げましたが、完成後の強めの雨のとき、問題なく排水してくれたので、大満足でした。

コンクリ打設は、少し味をつけて洗い出し仕上げとしました。

洗い出し仕上げは左官技術のひとつで、少しざらざらとしたコンクリ内の砕石を表面に出す技法です。

完成です。

この目地の切り方もいろいろこだわって、斜めかつ、割れが生じないように設計しました。

なかなかの大きな現場でしたが、苦労した分完成すると感動します。

お施主様にも好評で、本件終了となりました。

また、追加案件もご依頼頂き、ありがとうございました。